この記事ではクロアチア・トロギールの観光に関わる情報全般についてまとめています。
クロアチア旅行の旅先の一つとしてトロギールを検討している方に、この記事を読んでいただくことでトロギール旅行に関する大まかなイメージを持っていただけると思います。
トロギールの街について
トロギールはダルマチア地方最大人口の港町スプリットから西へ約20kmのところにある小さな港町です。
そのためトロギールへの観光客はスプリットから日帰りで訪れることが多いようです。
トロギールの旧市街は現在は1つの島から成り立っています。
昔は島の北側のクロアチア本土と地続きだったようですが現在は間にトロギール運河が通っております。
これは都市の防衛機能を高めるために古代ギリシャ人によって掘られたお堀が現在は運河として利用されるようになりました。
この城壁によって囲まれているトロギールの旧市街は『Historic City of Trogir(古都トロギール)』として1997年に世界文化遺産(UNESCO)に登録されました。
ユネスコのお墨付きを得ているとおりトロギールの旧市街は中世の面影が色濃く残る美しい街並みです。
旧市街の島の南側はチオヴォ島と橋で結ばれています。
写真の奥に写っているのがチオヴォ島です。
トロギールの観光名所について
トロギール観光に関してまず知っておくといいことはトロギールの観光エリアである旧市街は非常に小さいということです。
先述の通り旧市街は独立した1つの島から成り立っておりその島の全体がほぼ旧市街エリアになっています。
私が受けた印象では旧市街自体の大きさだったりアトラクション・お店の数など総合的に見て、トロギール旧市街の規模は近隣都市スプリット旧市街の15分の1くらいです。
次に、トロギールの観光名所についてお話しいたします。
トロギール観光では旧市街の中心イヴァン・パヴァオ・トゥルギ広場にある聖ロブロ大聖堂は最初に訪れた方がいいでしょう。
教会内の見学と鐘楼に登ることができます。
また、その中央広場のレストランではその大聖堂と時計塔に挟まれた良好なロケーションで、ビールやコーヒーをスプリットやドブロヴニクに比べて安価なお値段で楽しむこともできます。
レストランは島の南側の海沿い(Riva)も雰囲気が良くてオススメです。
他にトロギールの代表的な名所としてカメルレンゴ城があります。
島の西南端にそびえるその城塞からは昼はおしゃれなRiva(海岸通り)を一望できますし、サンセットとの時間に訪れれば綺麗な夕日が見られます。
以上、トロギール観光におけるメインディッシュはこのくらいです。
トロギールへの行き方
近隣都市のシベニク・ロゴスニカ・スプリットなどからバスで行くことができます。
また、トロギール-スプリット間には直通フェリーがあります。
以下よりスプリットからトロギールへのアクセスに絞った話をします。
料金はバスが約30kn(約500円)かそれより少し安くフェリーは約35kn(約600円)。
移動時間はバスもフェリーも大体30分です。
乗り場はバスもフェリーも旧市街の島の外、それぞれ本土側とチオヴォ島に入ってすぐのところにありますので問題はないでしょう。
注意点としてはバスの場合は道路渋滞があります。
特にスプリットに近づく時に巻き込まれます。
一方のフェリーには雨天欠航があるのでそれぞれ注意が必要です。
予約方法はバスはインターネットでチケットを購入可能です。
現地のバスステーションでも購入可能ですがハイシーズンは事前の購入をオススメいたします。
フェリーチケットは現地購入のみです。
トロギールに一泊するかどうか
観光の内容量的には泊まる必要は全くありません。
日帰りで十分です。
先ほどもお話しした通りトロギールの旧市街はとても小さな島から成り立っています。
一周徒歩で20分くらいでしょうか。
主な観光スポットも大聖堂と城砦くらいで、他にトロギールでした方がいいことは中央広場やRiva(海岸沿い)でビールを飲んだり、島に続く橋から旧市街の街並みを撮影したりです。
ミュージアムに興味のある方は北門から入ってすぐのところにあるトロギール市立博物館にもどうぞ。
これらは4~5時間もあれば事足ります。
したがって、もし「絶対にトロギールのサンセットと夜景を見たい」といった場合はバスの時間によって一泊する必要が出てくるかもしれませんが、基本的にトロギールは日帰り観光でOKです。
スプリットやドブロヴニクに時間をかけましょう!
トロギールへの小旅行はオススメかどうか
トロギールから一番近い観光都市がスプリットです。
他にはシベニクという要塞で有名な街が西へ約1時間の距離にあります。
これらスプリットやシベニクにも旅行する予定があるのでしたら、ついでにトロギールに寄るのはいいアイデアだと思います。
例えばシベニク→トロギール→スプリト→ドブロヴニクだったり、ドブロヴニク→スプリト→トロギール→ドブロヴニクのような旅の行程です。
一方で、私がしていたようなダルマチア地方の都市を順繰りに訪ねていくような旅行だとあえてトロギールを旅程に入れなくてもいいかもしれません。
なぜなら、街の造りというか雰囲気というか同じアドリア海に面した都市同士なのでどこも似ているんですよね。
その場合はこのウェブサイトに掲載しているようなトロギールの写真を見て特にこの景色が見たい!といった動機がない限り旅程に加えなくてもいいのではないでしょうか。
余程予算や日程に余裕を持たせた比較的長期の旅行でない限りは無理をしてここを組み込まなくてもいいでしょう。
とは言いつつ、私自身はトロギールに2泊しました。
そもそも私の場合は事前のリサーチの時にまさかここまで小さい街とは知り得ませんでしたので。
そして、旅行中に知り合った他の旅行者からも「こんな小さな街に2泊もするのかhaha」とかなりネタにされました。
しかしながら、この小さくて可愛い街で好きな写真撮影をしながらゆったりと過ごせたことに心から満足しております。
シーズンからずれた時期に行けて人通りが割と少なかったことも大きかったです。