この記事ではプリトヴィツェ湖群国立公園を散策する際のコツについて全力でお伝えしていきます。
プリトヴィツェ観光において悩んだり引っかかったりするところは旅行者みなさんだいたい同じようなところだと思うんですよね。
これからプリトヴィツェに行く方はさっと一通り読んでいただくことを強く推奨いたします。
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はじめに私の体験について
私はこのブログで書いているクロアチア旅行には1人で行きました。
バックパッカー旅行だったのでもちろん節約もしたいし、普段からもできるだけ自力で旅したいと考えています。
現地ツアーやガイドは申し込まずに自分で予め回るルートと時間を決めて、バスを予約して、現地に着いたらエントランスを探して、マップを片手にプリトヴィツェの湖群公園をひたすら歩きました。
プリトヴィツェ湖群には大きく分けて南側の上群湖と北側の下群湖と呼ばれる2つのエリアがあります。
南・北と上・下のイメージが逆だし、園内の地図は常に90°傾いて表示されているので方角を気にされる方はその点注意してくださいね。
そして、私は両方の湖群をおよそ7時間かけて周りました。
写真撮影もしたいので普通の人よりも時間がかかっています。
私はクロアチア旅行においてこのプリトヴィツェで一番体力と精神力を使った気がします。
予想以上に広いし、登るし、暑いし、別のコースに入ったり迷わないないように神経も使ったからです。
なんとなく別のグループの流れについて行っちゃうと自分が決めたルートとは違うコースに入ってしまいます。
プリトヴィツェ到着時には予定していたエントランスからは入れないという嫌なハプニングもありました。
後で説明しますがプリトヴィツェ公園にはエントランスが2つあります。
それで結局のところ私のプリトヴィツェ観光は事前に計画していたルートを全て巡り、雄大な湖や滝を満喫し、まぁまぁの写真を撮ることもできました。
一連の経験をした結果「これはまじでいろいろ事前情報があったほうがいいよね」と実感したので、これからプリトヴィツェ国立公園に遊びに行く日本人の方に私からプリトヴィツェ観光に関するアドバイスをさせていただきます。
プリトヴィツェへの行き方
プリトヴィツェへの主なアクセス手段はバスもしくはレンタカーです。
私が確認した範囲ではザグレブ・ザダル・シベニクからプリトヴィツェ方面へバスが出ています。
調べれば他にもあるでしょう。
私の場合はザグレブからプリトヴィツェを訪れました。
帰りはザグレブには戻らずそのまま南下してザダルまで行きました。
そっちの方が効率がいいと考えました。
ザグレブ-プリトヴィツェもプリトヴィツェ-ザダルもおおよそ2時間くらいです。
私が利用したバスチケット販売会社はgetbybusです。
ハイシーズンはネットで事前に予約をした方がいいでしょうね。
別のクロアチアのバス会社Arrivaとも比較しましたが、getbybusから取れるチケットの方が安かったし私の希望時間帯の便だと運行会社へのレビューも良かったのでこの区間では迷わずgetbybusで予約しました。
バスチケット購入サイトやその他関連サイトは最下部にリンク集としてまとめておきます。
なんらかの理由で事前予約やネット利用ができない方は行きも帰りも現地のバスステーション的なところでチケットを購入することもできます。
ただし、繁忙期は空席が見つからないかもしれませんし、逆に閑散期は便数が限定的な点に注意が必要です。
チケットの買い方や買う場所・価格
プリトヴィツェ国立公園に到着したらまずは入園チケットを買うためにオフィスに向かいます。
いきなりコース方面に進んでしまうといつまでたってもチケットオフィスは現れませんのでご注意ください。
エントランス1とエントランス2がありますが基本的にはどちらのエントランスでも買うことができます。
何かイレギュラーがある場合は到着時にバス内にて案内があるようです。
私の時には朝到着すると「エントランス1のチケット売り場は午後からしか開かない」と言われたため、その後のエントランス2で降りてそこのチケットショップを利用しました。
チケットの価格は大人250kn・学生160kn・子ども120knです。
それぞれおよそ4,200円・2,700円・2,000円。
今初めて日本円で計算して価格に驚きました。
内容を考慮するとこれは高いと感じます。
ただしこの価格はサマーシーズン中の最高料金だったみたいです。
私が訪れたのは9月でした。
10月だと大人100kn、11月は60knとスライドします。
ただし価格はシーズンだけにかかわらず公園のさじ加減でも時々変わっているようですので、細かい金額が気になる方はご自身で公式サイトをご確認ください。
オンラインのチケットショップで先に価格だけチェックすることも可能です。
現地ではクレジットカードでの支払いが可能です。
チケット購入サイトも最下部にリンクしておきます。
エントランスはどちらから入ったほうがいい?
プリトヴィツェにはエントランス1とエントランス2があります。
これもプリトヴィツェ観光で悩むポイントではないでしょうか。
「どちらのエントランスから入るのがオススメなの?」ということです。
ちなみにgetbybusのバスは両方のエントランスに停まりました。
一般的に言われている話では「どちらかというと帰りに乗るバスが、先に停まるバス停のあるエントランスから入った方がいい」ようです。
この意味に関して具体的な例を出して説明します。
例えば私の場合は北部のザグレブから南下してプリトヴィツェに行きました。
帰りはザグレブには戻らずそのまま南方向へ向かってザダルに到着します。
地理的にはこうです。
(北)ザグレブ
↓
エントランス1
↓
エントランス2
↓
(南)ザダル
この場合は帰りのバスが南方面ですから、帰りのバスが先に停まる北側のエントランス1から入る方が有利とされています。
なぜなら帰りのバスが停まるのが先にE1でその次にE2。
早くバスに乗車できてかつ席を自由に選べるのが先に停まるE1ということになります。
したがって、到着時にE1から入った方がいいという理屈です。
先に乗ることにこだわる理由はハイシーズンはまじで人の数が尋常じゃないからです。
ちなみに「それなら帰りにE1から出ればいいだけで、入るときにはE1ではなくE2から入ってもいいじゃないか」とも思われるかもしれません。
しかし、スーツケースなどを預ける場合はそれを散策終了後に元の場所に取りに戻らないけないので、結局帰りに乗るバス停のエントランスから入っておいたらいいということです。
一周回って元の場所に戻る必要性がなかったり専用のツアーに参加したりプリトヴィツェに宿泊することができる場合はこの限りではありませんね。
一方で私のようにシーズンの外れにのんびりと訪れる場合はどちらでもいいです。
しかも私は上の原則に従ってE1から入ってE1から出るつもりが、上述の通り行きはE2で降りるように促されました。
しかし、結果的に回ろうと予定していたルートは完全にこなすことができました。
なぜなら結局コースは切れ目なく全部つながっているのでどちらから入っても結局一周回れば同じだからです。
どちらから入っても見る景色は変わりませんのでご安心ください。
写真撮影で太陽の傾き・時間帯とかまで気にされる方はごの限りではありませんが。
荷物預けロッカー有り
スーツケースや散策に不要な荷物は各エントランス、チケットオフィスの近くで無料で預かってもらうことができます。
エントランスでチケットカウンターの方に尋ねると「誰のところを尋ねて鍵をもらったらいい」というのを教えてもらえます。
私の時はE2から入ってチケット販売所の目の前の売店みたいなところの係員に鍵を借りて自分で近くのロッカーに向かいました。
ロッカーといってもただの倉庫で一時的にそこの鍵を借りて自分で開け閉めします。
日本の駅のように自己完結できるわかりやすいロッカーではありませんのでご注意を。
ちなみに私がその倉庫を利用したときには預ける時にも取り戻す時にも先に使った人が施錠しておりませんでした。
非常に不用心なので極力貴重品は置かないようにしましょう。
私は渋々ラップトップが重いので置いていきました。
無事回収することができましたが不安でした。
また、現地に着いてから荷物の仕分けすると時間のロスになりますのでホテルを出る前に事前に預け荷物とピクニックセットを分離しておくといいです。
スーパーマーケットあり
流石にここには無いだろう、あってもぼったくりの売店だろうと思っていたんですがE2のチケット売り場近くのお土産やさんの奥がスーパーも兼ねていてそこそこの値段で水を買うことが出来ました。
E1についてはわかりませんがとりあえずそれらしい建物を覗いてみてはいかがでしょうか。
プリトヴィツェ観光を長時間する場合は水がまじで大切です。
そして、中で買うとバカみたいに高い値段で売りつけられます。
クソまずいサンドイッチも高い。
チケットを買って荷物を預けて水や軽食を用意してやっと出発です!
しっかりとコースを設定する
しかしながら、いきなり周りの集団の流れについていく感じで林に入ってしまうのはやめた方がいいと思います。
できればでいいですが旅行の計画時やプリトヴィツェを訪れる前にある程度はコース・周り方を決めておいて当日のイメージを掴んでおくといいです。
上群湖と下群湖のどちらかだけにするのかそれとも両方へ行くのか、所要時間の目安と帰りのバスの時間の兼ね合いはどうかとかです。
そして、現地に行ってステーションと呼ばれる待機所の山道の入り口付近まで来たら再度自分が回るコースを確認します。
もしかすると思っていたより所要時間が長くて、帰りのバスの時間に間に合わせるためにコース変更を余儀なくされるかもしれません。
事前の計画が立てられなかったとしてもこの現地の地図でコースを決定することができますし、する必要があります。
コースの確認の仕方は掲示板の大きな地図をチェックします。
その地図にはAとかBとかKとかアルファベット毎に散策ルートが示されており合わせて所要時間の目安も記載されております。
このアルファベットが超重要です。
一度公園に入ってしまったら案内してくれる係員はいません。
この公園の道中に時々登場する立て看板に表示されているアルファベットを確認することによって自分が進む方向を判断していきます。
プリトヴィツェではこのアルファベットを頼りにして他のルートに迷い込まずに自分のルートを歩くのです。
早く湖や滝を観に行きたい衝動がありますがエントランスに着いたらまずは焦らずに予定ルートとルート番号の確認です!
わからない場合は係員に聞く
該当のコースに乗ってしまえばほぼスムーズに湖散策を楽しむことができるでしょう。
しかし、そのルート自体に間違わずに入ることも重要です。
と言いますのも1つのステーション。
ステーションというのは休憩ポイントのような場所です。
トイレも無料で借りられます。
そのステーションから複数の分岐がある場合がありました。
自分のコースへはどの道から入るのか、どの道に進めば自分のルートに戻ることができるのか。
スタートを間違えれば大きな時間のロスにつながります。
ステーションからルートの入り口がわかりにくい場合は必ず係員に確認することをお勧めします。
その確認をするときに必要なのもまたルート番号です。
ルート番号さえ言えば伝えられます。
小さい地図じゃ指し示すことが難しいです。
ステーション同様にポートと呼ばれるポイントもあります。
ポートから遊覧船に乗ります。
ポートはP1~P3の3つあって乗ろうとしている船がどのポートに向かうのかも分からなければ聞きましょう。
例えばP1→P2とかP3→P2とかです。
園内の遊覧船やシャトルバスは無料なの?
先ほどお話ししたポート間の移動P1→P2と同様にステーション間の移動ST1→ST2などはバスが運行されています。
これらの船やバスは無料で何回でも利用することができます。
もちろん船やバスを使わずに全部歩いて回ることも可能です。
見所だけ押さえたい場合は時間調整をしたい場合に適宜利用する感じです。
しかし、船上から見る湖と森と空の景色は美しいのでP1-P3間もしくはP2-P3間のどちらか一回は乗りたいところです。
用意したい持ち物
プリトヴィツェ観光において事前に用意しておきたい持ち物や装備についてお話しいたします。
・歩きやすい靴
・散策時間にあった水分と軽食
・日差しと日焼け対策
・GPS+ネット環境
歩きやすい靴はマストです。
水は園内で買うと高いので事前にザグレブなどの出発の街で用意しておくと確実です。
サンドイッチのような軽食もできれば園内では買わずに用意しておきたいです。
バックパッカーはバケットだけでも持っていくといいでしょう。
プリトヴィツェは森の中の自然公園なのですが意外と日差しが入ってきました。
園内はフェリー移動もあるのでその時にもさらされます。
日焼け止め+帽子+サングラスは必携です。
私は日本にいる時と同じようにiPhoneのグーグルマップで常に現在地を表示させていたので、結果的に迷うことや道を逸れることはありませんでした。
あんなカントリーサイドにも関わらずGPSとマップが精確だったので驚いたくらいです。
もちろんこれはなくても『コース番号』さえ理解すれば回ることができます。
ただ、安心感は段違いなので使っていた私が今回の旅行で使っていたSIMカードは下のリンクで紹介させていただきます。
滝をサラーっと撮りたい方は三脚が要りますが三脚を現地で使えるかどうかは微妙です。
人気の滝の前は道路がめっちゃ細いです。
たくさん人の通行するハイシーズンはきついのではないでしょうか。
後滝の周りは普通に終始木製の橋(ウッドデッキ)なので人がいると結構揺れます。
リンク集
・プリトヴィツェ湖群国立公園チケット購入ページ
🔗e-Ticket system