この記事ではドブロヴニクの人気観光スポット『スルジ山』へのアクセスについてご説明いたします。
「スルジ山って何?気軽に登れるものなの?」
「ドブロヴニクに行ったら訪れた方がいいの?」
「ドブロヴニクカードの交通パスは使えるの?」
という方の参考にとてもなると思います。
スルジ山へ登る方法には主に徒歩で登山・ケーブルカー・タクシー・その他現地ツアーなどの行き方がございますが、ここでは自力で徒歩で登る方法とケーブルカーに乗る方法に焦点を当てて解説します。
徒歩とロープウェーそれぞれの移動手段のメリット・デメリット、所要時間・料金などについてもできるだけわかりやすくお伝えできるように頑張ります。
この記事のコンテンツ
そもそもスルジ山とは?登るメリットは?
ずばりスルジ山登山はドブロヴニク観光における人気のアクティビティの1つです。
実際に私もドブロヴニクを旅行していてケーブルカー乗り場前の人だかりや、山上の展望スペースに人が集まっているのを見て「みんなここに登りたいんだな」ということを実感しました。
山頂からドブロヴニクの市街地とアドリア海の絶景を堪能することができます。
ドブロブニク旧市街内には鐘楼であったり展望タワー的なスポットはありません。
ドブロヴニクの市街地の全景を一望できる場所はここだけです。
下部リンク集の「ドブロヴニクの絶景写真」に関する記事にもスルジ山から眺めた風景写真を数枚載せておりますのでよかったら後でご覧ください。
そして、スルジ山は実はアクセスがかなり良いところもポイント。
『城壁(City Walls)』と『スルジ山(Srd)』はドブロヴニク観光の鉄板です。
スルジ山へのアクセスについて
スルジ山へ登る方法は冒頭に書いた通りいくつかございますが、観光客にとって一番メジャーな移動方法は『ケーブルカー(ロープウェー)』です。
ケーブルカーの運賃を節約したかったり単純にピクニックを楽しみたい方は『徒歩での登山』でも可能です。
ケーブルカーはハイシーズンはケーブルカー乗り場が非常に混み合い、暑い中で長蛇の列ができるのでリッチな方はタクシーを使うのがいいでしょう。
旧市街からスルジ山展望台までのタクシー料金は2019年において往復で200kn~300knが相場です。
登山道とは別に同じ場所(山頂の展望台)まで続く舗装された道路があります。
こちらの道は徒歩登山者にとってはかなり遠回りになるのでご注意ください。
注意点として民間運営のケーブルカーは2019年の一時期、従業員のストライキのため運行が停止されるという出来事がありました。
運が悪ければ今後も運休で利用できないタイミングに出くわす可能性が少しはあります。
「万が一の場合は徒歩orタクシーになるかもしれない」と備えておくといいと思います。
先ほど往復300knとお話ししましたがこちらはケーブルカー運休中に便乗値上げされた料金です。
つまり、運休時にはタクシー料金も高騰している恐れがあることを考えておきましょう。
スルジ山ケーブルカーの料金や所要時間

料金・所要時間
まずはロープウェーでの行き方の説明をさせていただきます。
ロープウェーの利用料金はなんと往復で170kn(約2,800円)!
そして駅から展望台のある山頂付近までの移動時間は5分!
ドブロヴニクは街をあげて旅行者からぼったくってきます。
片道チケットもあります。
その場合は登りでも下りでも90kn(約1500円)です。
したがって、行きはケーブルカー帰りは徒歩という選択をすることもできます。
ただしこちらは2019年シーズンの価格です。
運賃は年々上昇しておりますので2020年以降の正確なお値段はオンラインまたは現地にてご確認ください。
下部のリンク集に公式サイトの価格表と時刻表のページを載せさせていただきますね。
チケットの買い方
ケーブルカー乗り場で買うこともできますし、旧市街からケーブルカー乗り場に向かう途中にもオフィシャルショップがいくつかございます。
もちろんオフィシャルショップでしたら料金は同額です。
どうしてもケーブルカー乗り場の売り場は混み合いますので、道中に別のショップを見つければそこでかったほうが賢明です。
と言いますのも、ロープウェー駅ではすでに切符(チケット)を持っている人が先に搭乗させてもらえます。
購入はクレジットカード決済が可能です。
ケーブルカーは民間会社の運営ですので残念ながらドブロヴニクカードの交通チケットの特典は利用できません。
ケーブルカーの駅はどこ?
ケーブルカー乗り場は旧市街の『北の門(ブジャ門)』から城壁の外へ出て徒歩3分くらいです。
北門から道なりに歩いて幹線道路に出ると右手(東側)に人だかりが見えるのでそちらに向かえばOK。
ただし、結構な上り坂です。
場所がわからない場合でもケーブルカー乗り場は旧市街最寄りのメインバスステーションとしても機能しているためその辺の人はみんな知っています。
適当に「プリーズ ケーブルカー」とでも聞けば大丈夫です。
とにかく旧市街からとても近くアクセスが良いのでご安心ください。
徒歩での登り方について

ピクニックも楽しめる
次に徒歩で行く方法についてご紹介いたします。
おそらく日本のガイドブックを事前に読んでいたり実際にケーブルカー乗り場まで行ったら「スルジ山へ登るのはロープウェーに乗るのが基本」と思われるかもしれませんが、スルジ山は全然徒歩で登ることも可能です。
西洋人は結構徒歩で登っている方も多かったです。
このルートはもちろん「展望台へ行く」のが目的ではあるのですが、このあと説明する所要時間やその勾配を考慮すると「ピクニックでもある」と割り切って考えたほうがいいと思います。
徒歩で登る方はピクニックも楽しむつもりでどうぞ。
どこから登るのか?
グーグルマップだと『Staza Prema Utvrdi Imperial』、maps.meだと『Magistrale 1』で検索をします。
グーグルマップはそのまま「ハイキングコース」という説明が載っていて、mapsの方では登山口に最寄りのバス停が表示されます。
あとは、上に掲載している写真をヒントに登山口を見つけてください。
写真に写っているとおり入り口には標識が立てられておりはっきりと「入り口はここからだよ」ということがわかります。
徒歩での所要時間
徒歩でスルジ山を登るときの所要時間は大体30~40分くらいです。
しかし、注意して欲しいのがこれはあくまで先ほどの登山口から山頂までの移動時間ということです。
と言いますのも、まず旧市街のピレ門からその登山口までだけで約20分かかります。
しかも、この旧市街~登山口までですでにかなりの上り坂できつい。
(ドブロヴニクの旧市街にもかなりの勾配があります!)
したがって、旧市街から徒歩でスルジ山に登る場合の移動時間は全部で片道1時間はみておくべきではないでしょうか。
夏はやばいだろうなぁ
スルジ山に限らないことですがダルマチア地方の都市は天気良すぎで気温高すぎ。
そして日光強すぎ!
城壁ウォーキングの時にもそうですがスルジ山登山もまじで蒸し焼きにされそうです。
登山と言っていますが、私が展望台の上から確認したところでは登山路においては道の途中から木が生い茂っていて日陰を歩けるといった様子はありませんでした。
登山道にはマイナスイオン的な雰囲気は一切なくむしろ荒野って印象がありました。
私だったら日焼けや体力温存のことを考えて夏には絶対に歩きで登りません。
夜も避けるべき
私はスルジ山へは登りも降りもケーブルカーを利用しました。
夕方になる前に入って日中・サンセット・夜景の撮影をして下山するという行程でした。
夜景の撮影では登山路ではありませんでしたが周りに誰もいない外れたところでしていました。
真っ暗で不安を感じました。
足場が見えなくて危ないことと強盗などに対する不安です。
夜に展望台から登山路を見たところ外灯設備的なのは見当たりませんでしたし、あったとしてもとても暗かったので夜に徒歩で下山するのは避けた方がいいですよ。
徒歩とケーブルカーどちらがいい?
徒歩で行くのがオススメなのはこのような方です。
・時間が十分にあって元気もある方
・バックパッカーなどでお金を節約したい方
・純粋にピクニックも楽しみたい方
こういった方は徒歩は全然あり。
観光というより1時間の登山をすると考えて行けばとても楽しめそうです。
ただしスポーツシューズ・サングラス・日焼け止め・水分補給などはしっかりと準備していきたいですね。
一方でケーブルカーがオススメなのはこんな場合。
・予算が十分にある
・移動時間を節約したい方
・夏真っ盛りで気候がひどい
・体力に自信がない方
といった場合はケーブルカーが便利です。
ドブロヴニクまで行く日本人旅行者は予算に余裕がありそうなので基本的にはケーブルカーがオススメですよ。
私自身はバックパッカーなので自力登山にするか迷いましたが、スルジ山観光をした日は1ヶ月のクロアチア旅全体の最終日付近でまぁまぁ疲れていたのでケーブルカーを利用しました。
めっちゃ楽チンでした。
でも私は歩くことも好きです。
今回は一人旅でしたがもし友達と行っていたらおしゃべりしながらちょうどいいエクササイズになりそうだと思いましたね。
次回ドブロヴニクを訪れた際にもしも同行者がいれば絶対に登山したいです。
夏は無しで(笑)
ていうか運賃高過ぎぃ(> <)
お役だち関連リンク集
■スルジ山ケーブルカーの運賃と時刻表です。その他の運休等の情報もこちらのサイトで確認することができます。
Dubrovnik Cable Car – Prices and Timetable
■ケーブルカー乗り場の場所
Google Maps
■スルジ山の登山口の場所
Google Maps
■ドブロヴニクの絶景写真だけを集めました。
■ドブロヴニクもう一つの人気スポット『城壁』について書いています。
■ドブロヴニクの観光スポットをまとめて紹介しています。